04s GUCCI

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04s GUCCI
ID : MJA00003276
Designer : Maison vintage
Price : Sold


size 46
肩幅:42cm
身幅:52cm
袖丈:65cm
着丈:52.5cm
material cotton × suede
color Apricot × Buff
condition A 両袖に薄らシミ汚れ等御座いますが、ファブリック特有の風合いとして御認め頂ける範疇と存じます。エルボーパッチも照明の兼ね合いで左右それぞれに色差が生じておりますが、実際には統一された色調です。全体としましても素晴らしいコンディション御座います。

80年後期、ドーン・メロー女史がグッチのクリエイティブディレクターを担当した後、90年〜04年までの約14年間、当時は経営不調と囁かれていた流れを見事に払拭し、グッジオグッチの息を吹き返させたキーパーソン、トムフォード氏。その後は、05年にフリーダジャンニーニ女史がレディースのクリエイティブディレクターに就任、安定期を齎し、現在はアレッサンドロミケーレ氏により新たな歴史を築いております。トムフォード氏のクリエイションは、グッジオの世界観を丁寧に内包しながらも、氏の感性を見事に昇華させた圧倒的なる “才質” が全的に表出された素晴らしい内容で御座います。その実際的な仕事と、事実作品として残り続ける痕跡(表現)は、紳士服飾史においてなくてはならない区分であると見解に到達し、この場を借りてご紹介が叶いますことを大変有難く思います。

本作は、氏がメインデザイナーを去る直前のシーズンである、ラストコレクションイヤーに発表された逸品。彼が関わったコレクションの集大成とも云える70年代を象徴するその内容は、それこそ紳士服飾史に確実に刻まれる素晴らしいもので御座いました。その象徴的な作品が、本日ご紹介に至るジャケットで御座います。コレクション自体を構築的に組み立てる才質は自明の事と存じますが、1点のお洋服にまで目を落とした際に、平たい言い回しで誠に恐縮ながら、“ つくりの良さ ” と “ 仕立ての良さ ” そして“ 衣類としての完成度の高さ ” が極限値まで、あるいは文句のつけようもないほど明瞭に表れており、彼が世界的に、またはファッションを愛する者達に偉大ほど評価を獲得する理由の重要要素でもあるように思えます。例えば紳士服における70年代のグッチの作品は、壊滅的な程に殆ど出土しない内容で御座いますが、大変希少なそれらの作品に目を通し、慎重に賢察を繰り返したにも拘らず、氏のクリエイションと対比しましても至極平行に位置できる凄味。本作はそれを如実にご体感頂けるヒストリーピースであり、それ以上にリアルクロースであることを先ず御含み置き下さいませ。

グッチというビックメゾンの冠の下では、言わずもがな、その資金力故に豊富で豊満な採択の自由度が伺えますが。氏が本作の製作にあたりメインファブリックに採用した御素材は、現実的なコットンキャンバス。驚くほどしっとりしており、着用、袖を通すだけで、日々のアクションや動き、動作を形状記憶していく具合は、日常を過ごした証明を手応えとして残し続けるように、あまりにも習慣的な魅力。故に、ヘヴィーデューティーなご着用を心より推奨致します。次にスウェード。ヌバックのように毛羽立ちが有効的に認められる具体性は、70年代のディテールを落とし込んだ全体像と、完璧に制御されたデザイン力。アプリコットブラウンとバフベイジュの柔らかいトーンで内包された力強さ。そしてスナップ釦という選定。氏が愛する代表的なパーツで御座いますが、一貫して用いられる背景には、イタリらしさが顔を覗かせる内容でしょう。質素で簡潔的、簡易的、何より合理的なディテールと見受けられますが、習慣性を見据えての選定と同時に、キャンバスとスウェードで構築された立体像に、ボタンホールはまるでスポイルであるかのように、ホワイトスナップを贅沢に打ち込む圧倒的なまでのモダン性。そして氏の真骨頂ともいえる長めに設定されたアームは、全体の採寸より実際にも長めにセッティングされており、彼がテーラードやジャケットをつくる際に非常に多く用いる手段ですが、「手の甲を隠す美しさ」これを提唱した内容と受け取ります。男性のエレガントさを追求した極致ともいうべき遵守されたルールは、「袖を長く」という完結的なロジックで御座いましたが、全体のバランスをミニマムに制御、あるいは、アーム本体の前振りの美しさやパターンメークによる見事な湾曲具合、通常ありえないカフスのトリプルバレル、精巧緻密に設計された全体像が根底に敷かれて漸く辿り着ける種類の「男性的な美しさ」といえましょう。 そして、“ つくりの良さ ” と “ 仕立ての良さ ” 、“ 衣類としての完成度の高さ ” を実際的に視認頂くには、リバースするのが何より。かさぶらないようアームの中心的な範囲のみ充てられた裏地。驚くほど丁寧な縫製。どこをどう御賢察頂きましても、圧巻の一言で御座います。

紛れもなく、会心の作。この機会に是非とも。Diaryへのエントリーもございますので宜しければ。 此方も合わせてご覧下さい。