1910s France

1910s France
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1910s France
ID : MBO00001319
Designer : Antique
Price : Sold


size 29.1 - 32.6×29.7インチ
ウエスト:74cm - 83cm
股上:50cm
股下:左74.5cm 右75.5cm
裾幅:27cm
material wool
color Lamp Black
condition A 右サイド縫い線付近に一部シミ、左裾付近に0.5cmの小穴等御座いますが、いずれもアンティークならではの風合いであり、年代を考慮しましても良いコンディションと判断できます。また左右股下の長さが僅かに異なります。裾上げをご希望の際はお申し付け下さい。

フランス仕立てのトラウザー、そのレッグラインはおおかた年代により異なりまして、限りなくモダンに振れたレッグフォルムというのは50年代、60年代、ミッドセンチュリーに製造されたものが見事で御座いますし、40年代以前、特に職人による行程が殆どを占める20年代以前の実相というのは、フレンチシックの其れであり、他国のフォーマルピースと比べ、クラシカル性のみに完結しないのが同時代区分、フレンチアンティークの素晴らしい魅力で御座います。

本作は、1910年代、フランスで履かれていたドレストラウザー。20年代以前の個体は歴史的希少性は自明の通り、コンスタントに出逢いが叶う区分では御座いませんので、先ずはお含み置きの程頂けましたら。文頭の通り、時代が序実に顕われたクラシカル・フォルムのみに完結しないプロポーションが最大の魅力。活動域を確保するヒップパターン、深い股上、ストンと流れるストレートレッグ、裾幅27cmの全体像を制御するインタック、いずれもミニマリズムを基底に構造的かつ立体的に仕立てられており、ウエストのみで成立させるフィッティングバランスにより獲得する空間支配、そのフォーマルアプローチはモダンというより現代モードを想起させるので興味深く、また左右に設置されたアジャスターにより約9cmの調整が可能でありながら、プロポーションは一切変化しない綿密な設計力。何より最大の記述点としては織りで御座います。当時の生産環境ゆえに選択された生地の織り幅、そのテキスタイルは本当にエレガントであり、美しく、無二の魅力でしょう。現在では再現困難と謂われる決定的な当時の織り機の存在。より整合性と合理性を求められた80年代以降とは対極にポジションする環境からエントリーされた生地こそ、アンティーク・ウールの希少性同様、力強い訴求力をもつ詳細と憶います。加えて、ヘヴィデューティーに付き合える実際的な物理的強度も心より推奨したい要素。このバランスを具有したトラウザーというのは80年代後期、90年代ゴルチエ氏の作品をはじめ、メゾンから揺り起された極少数の其れか、あるいはビスポークの世界でも類のないポテンシャルかと存じます。この機会に是非、御賢察の程を。