60s Pierre Cardin

60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
60s Pierre Cardin
ID : MJA00003601
Designer : Maison vintage
Price : Sold


size 身幅:62cm
袖丈:46cm(脇下計測)
着丈:68cm
material wool
color Multi color
condition A 全体として綺麗な印象です。

紳士服における Maison / Pret-a-porter の世界、その商業的参入及び拡散の一躍を担ったフレンチメゾンこそ【Pierre Cardin】で御座います。メゾンはクチュールからの成り立ちですが、プレタポルテ(既製服)の認識がより明確となる1960年代初頭、謂わずもがなその中心は女性への提案で御座いました。クチュールであれプレタポルテであれ、元よりメゾンがより美しさを求める対象は常に女性であり、あるいは食事の場でも公共の場でも美しくあるべくは女性であるという考え、それは紳士共通の基底のように憶います。その当時60年代、紳士服の世界で最も既製服へのアプローチと提案が早かったとされているのがPierre Cardin氏なわけですが(諸説有り)、今現在出逢いが叶うメゾンピースの中で、1970年代でさえ圧倒的に御縁結べない実情なうえ、1960年代のメゾン個体、さらにプレタポルテ的表現=自由表現がしっかり成された紳士服との御縁は壊滅的状況である実情と弊店の力の無さも露呈しながら、例えば本作は極稀少個体である覆りようも無い事実をお含み置き頂き、先ずは前置きとさせて頂きます。

1960年代、Pierre Cardin同社から提案されていた同品種スポーツブルゾンは本作を入れて2着目の邂逅、極めて幸運でした。共通点としては主張しすぎないツイードまたは織りである事、純然たるスポーツ設計である事、そして可視できるプレタポルテ的アプローチとして背全面に施された55cmのアクションプリーツで御座います。今現在提案されるオーバーフィットとは真逆にポジションする実際的な大きさは、骨格で着ることを意図した紳士性と肩をすとんと落とさないショルダーパターン、身幅とアームを大袈裟に設計せず、あくまでスポーツジャケット/ブルゾンの骨組みを大切にしている正統的な出立ち。とはいえショルダーからアームにかけてのアウトライン、輪郭線が本当に見事で、骨で乗せた後ゆるやかに身体の丸みに沿うプロポーションは、クチュールに神経を注いでいた時代からそう遠くない生産基底をはっきりと認識できるほど美しい仕上と憶います。ネック部分、キーホールのようにカッティングされたディテイルはシャツにタイドアップをした際の見え方まで計算した設計で御座います。スモールノットをダブルで結び合わせ頂くのも贅沢かと。裏地には力強いウール地が張られ、暖の確保としても申し分ないステータス。

当時プレタポルテ・フィールドと謂えども、80年代の拡散期とは天と地ほどの内容ですので、自由表現やとトリッキーな採択より正当性を求められた時代。その内容を明瞭に顕すタフなツイード織り、シンボリックにならないパーツの採択、文中の通り極・正統的な設計を確認できる中、ここまで大胆に自由表現が成されている事実は、今現在でさえ仔細に眺めましても極めてモダンであると感取し、同年代Pierre Cardin同社の未来を臨む姿勢には言葉もありません。という服飾史見地に立たずとも、大変素敵なスポーツブルゾンですので、冬のお召し物として是非に。お手持ちのブルージーンズとの穿き合わせは至極で御座います。フィッティングガイドをご所望の方はお気軽にお問い合わせ下さいませ。Diaryへのエントリーもございますので宜しければ。 此方も合わせてご覧下さい。