1920s France
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ID : MJA00003661
Designer : Antique
Price : 210,600円  On Stock


size 肩幅:45cm
身幅:53cm
袖丈:61cm
着丈:122cm
material wool
color Navy Blue
condition A 数カ所、虫食いによりmm単位の生地の消失が御座いますが、注視しなければ確認できない程で、年代や個体背景を考慮しますと素晴らしいコンディションと謂えます。

ひとりの男性が自身のために仕立てる【Bespoke=ビスポーク】は、注文主の細かな要望を具現化するアルチザンとの応酬の末、0から100を織り成す世界。個人色が強い区分のため、最も注視が必要な内容であると同時に、プレタポルテでは決して存在し得ない唯一区分であり、爆発的な個体偉力が備わるフィールドであり得ますので、引き続きポジティブかつ慎重な精査を続けて参りました。さらにantique / bespoke(=tailored)の世界で、ましてやコートという区分で、コスチュームにならず純然たる外套として向き合える個体との出逢いは大変貴重で御座います。整合的で合理的な近年の生産システムとは真逆に在った1930年以前の其の世界は、生地から織り上げる、1ではなく,0から100を生むビスポークも、富裕層にとっての人生行為なわけでありまして、ミッドセンチュリーから近代にかけて発達した生産環境や新しい基準、ルールから生み出されたテーラードの骨組み、あるいはより良いとされる生地の提供、いずれも素晴らしい発展区分と理解に及びまして、だからこそアンティークとの相違点として述べれるのは設計的御仕立ての他に “生地” と “フィッティング/アプローチ” が挙げられます。当時の織り機でしか生産できない生地は、ヴィンテージ/ツイードと同義、湿気を吸わせたウール地こそ目がぎゅっと詰まり,基本的に “とても強い” に限定できるほどヘヴィデューティに向き合える、雨にも打たせて頂ける、タフに付き合える、今現在では再現不可能と謂われる明確な魅力点と憶います。此の特異的な生地をそのままAntique woolと呼ばせて頂いております。

ヴィンテージ・アンティークの領域で出逢うビスポークピースはそもそもが極少量であり、その上コンディション、カラートーン、バックグラウンド、様々な視点から決断に至る個体はさらに絞られ、精選として最も重要とさせて頂いている要素は謂わずもがな全体のプロポーションなわけですが、シティへ向けたリアルクロースの提案に対し確実性を保つ基底重心、フィッティングバランス、永い事ひとりの男性に付き添える紳士性、そして純然たる個体偉力を備えた御縁というのは困難に帰す実情で御座います。ゆえに御身体にしっかり添える個体との出逢いというのは極めて贅沢かつ豊かな出来事であり、そのタイミングと成り得ましたら深くご検討を頂きたく存じます。

本作は1920年代、世界最古と謂われているフランス百貨店【Bell Jardiniere】にて仕立てられた外套で御座います。また【Duster coat=ダスターコート】の基底を有する本作は、名の通り土埃や外気から自身の衣服を護るため仕立てられたもので、着丈の長さや、目の詰まったアンティークウールが其の働きを物語ります。また本作は “馬車主のコート” が御仕立ての骨組みとなる大変稀少かつ特異的なバックグラウンドを具有する個体、1920年代は馬車の流通から自動車へと変遷を遂げる時代で、必然的に馬車主というご職業も消滅して参りますので、本作はあくまで御仕立ての基底として採用された内容で御座います。腰まで伸びたセンターベントや真横に設置されたフラップポケット、腕の固定角度や立ち姿まで見据えたアームフォルム等、1800年以前の香りを閉じ込めたマテリアル、にも関わらず、現代においてお召し頂いても何ら差し支えない素晴らしいプロポーションは、注文主の御身体のバランスが宜しかった事実も有るのでしょうし、Bell Jardiniereの御仕立てである事実背景も起因と成り得ますが、各国デザイナー様にも採択される稀少区分である事実と実際フィールドバックされる姿が裏打ちとなりながら、本作に関しては深いネイヴィブルー、たっぷりカットされた生地幅、驚異的に美しいドレープ、突出してエレガントかつモードの拘束力を放つ出立ちで御座いまして、ダスターコートの働きの通り、純真な外着=外套としてタフネスに御付き合い頂ける懐と、ただ一向に素晴らしい1着として是非とも御潜考頂きたい個体で御座います。

また本作と御縁相成った際、当時のアンティーク・ビスポークの特性で釦レスの個体が多く、本作もまた釦が皆無の状態でしたが、あくまで1着のコートとしてお認め頂きたい想いから、数年かけて収集していたイギリスの王室直属管轄品や古きフランス軍など、1920年代〜1950年代の釦をチューニングさせて頂いております。Diaryへのエントリーもございますので宜しければ。 此方も合わせてご覧下さい。