30s French work
30s French work
30s French work
30s French work
ID : MJA00003713
Designer : Work
Price : 82,080円  On Stock


size 肩幅:52cm
身幅:65cm
袖丈:60cm
着丈:68cm
material Cotton
color Leghorn
condition A 各所に染みがございますが製作目的を鑑みると許容頂ける範疇ではないかと存じます。もちろん御着用には一切の支障はございません。

1930年代にフランスで製作された鉄道員のための一着。" Railroad " と称される同区分において整備員などに向けた品で独自の屈強な出で立ちが際立ちますが、本品は弊店がこれまでに出逢ったどれとも異なる異質な存在です。

" 異常なまでに " と言って差し支えないほどに広い身幅とコンパクトな着丈、そしてそもそもにおいて特異性の高いダブルブレストの前立て。上記の特徴的な仕様と内側に記された管理番号と思わしきラベルの存在から個人によるオーダーで製作された一着と推測でき、おのずと注文主の所属における地位を想像させてくれます。
写真や実寸地から御想像頂ける方もおられるかもしれませんが、この縦横比からなる着用時の姿にはそれはそれは " 強さ " がございます。従来であればここまで独善的な身幅と着丈のバランスとなりますと、美しさとは異なる視え方になることが多いのかもしれませんが、労働者の衣類であろうとも仕立ての文化が色濃く反映された時代の一着とあって各所に注がれた曲線美には目を見張る美しさが確かにございまして、それと縦横比が相まった身体に寄り添い時に遠く離れる " 動き " の豊かさ、例えば前立てを解放した際に崩れながらも一瞬一瞬で " 形を成す " 独創性に、我々は特別なモダニズムを強く感じます。

また、各所の装飾, 特にポケットの仕様が摩訶不思議で、 1940 年代頃までのワークウェアにおける各所は曲線や装飾性などを取り入れたさりげない豪華さが特徴となり、それ以降は産業の発展と共に徐々に簡略化されていった傾向があるのですが、本品は " 豪華さが特徴 " の時代でありながらも、それ以降のような " 簡略化 " によって構築されており、ポケットの仕様は特に60年代頃の気配と極めて近しい仕上がりとなっております。このような古い時代の品に対して新しい感覚が盛り込まれた品との出逢いはとても珍しく、一着の服として向き合った際の極めて不思議な印象がまたモダニズムを演出しているように想います。

高密度なクロス素材も同区分において新鮮な軽い生地感となっておりますので、全ての要素において良い意味でアンティークらしくない, ワークらしくない御姿を御愉しみ頂けるのではないでしょうか。大変に御薦めな一着です。