early70s Gianni Versace uomo
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early70s Gianni Versace uomo
ID : MLE00000135
Designer : Designers vintage
Price : Sold


size 表記 48
肩幅:55cm
身幅:60cm
袖丈:57.5cm
着丈:79.5cm
material Leather 100%
color Amber
condition A 革製品特有の経年による風合いの変化が見受けられますが、綺麗なコンディションです。

もう本当に、久しぶりな問題児と申しますか難問と申しますか。かねてから敬愛し親しんでいるデザイナーズヴィンテージの歴史にすっかり油断していたわけではありませんが、服飾史から久しぶりに大きな壁を突きつけられた。そんな気分させてくれた一着です。

イタリアの地で大々的なモードの歴史が始まったとされるのが1951年でメンズ・モードがより芳醇となるきっかけとなったのがピッティ・ウオモで始動が1972年。ジャンニ・ヴェルサーチ氏によるファッションブランド, Gianni Versaceの男性用のクリエイションGianni Versace uomoもピッティウオモの頃に製作が始まったとされています。現在ではジャンニ・ヴェルサーチではなくヴェルサーチの愛称で親しまれる方が多いことと思いますし、イコールシンプルでミニマムなドレステーラースタイルであったり目に鮮やかで大胆不敵なデザインを連想される方も多いかもしれませんが、ウオモの初期時代は主に紳士服の歴史に則った上質なクオリティを追及する姿勢と独自のモードを追及する姿勢が綺麗に調和した、良い意味で現代のヴェルサーチの男性用とは一味も二味も異なる世界観が特徴でした。

その時代、1970年代の初頭に製作されたこちらのヌバックレザーコートには、聡明で知的な顔立ちであったジャンニ氏の頭の奥底にある複雑でも混沌に満ち溢れたモードの概念が注がれておりまして、姿形はそれこそアウトドアであったりワークといった機能性特化型のハーフコートなのですが、着用時の体感はシャツもしくはプルオーバーニットという不可思議限りない一着。自分でもなにを言っているんだと思いますが、事実なので困ります。こんな一着は見たことがありません。

ショルダー部分にたっぷりとした生地が配されており、セットインスリーヴながらまるでドルマンのような高い可動性とドレープ感が生まれ、カフスに近づくにつれてシャツのようなフィット感に繋がります。
そしてフロントジップは全て閉じるとほとんどの御身体にとってタイトなフィッティングで着丈そのままを素直に下げたまま着用するこが現実的に難しくなり、おのずと腰のドローコードを絞って着丈を持ち上げるブラウジングの動作が必要となりまして、自然とドローコードから下の部分がセーターで言うところのリブと同じ要素となるのです。

上記と特に軽い鞣しのレザーテクスチャー裏地が無い構築によって、コートを身体に纏わせているという感覚が無くなり、シャツもしくはプルオーバーを着ている感覚という前述が成り立ちます。しかしながらドローコードの下には本来のバランスだと腿付近に在るであろうポケットが存在していたりと頭がとにかく混乱するのですが、とにかく異常に着用感が良いです。ウエストのドローコードによって身体を密着させているのですが、独特な肩回りの設計は可動性が高いですし自然と生まれるブラウジングによって余白も広がっておりますので身体へのストレスがほとんどありません。独創的な構築とスタイル性と共に心地良い着用感を実現しているのは、本当に見事だと思います。

さらに、上記のようにフロントを閉めない=前立てを開けた着方に対しても驚異的な心配りがございます。スライダーの土台に単体でジップのつまみが付いているため単体でジップが締められるようになっており、前立てを開けている際にはスライダー土台に付属したジップを下すことによって、まるでジップパーツがデザインとして配置されているような姿になるのです。これも今書いていて頭が混乱し、また何言っているんだという気分になりますが事実ですので御容赦ください。
なお前立てを開けたラフな羽織りスタイルの際には元々の設計であるハーフコートの要素性をそのまま素直にお楽しみ頂けて、これまた抜群に良いです。

ジャンニ・ヴェルサーチ氏の鬼才的な才覚によって産まれたこちらのメンズモードピースですが、軽やかさを実現するために上質で繊細なレザーを用いたことによって過去に着用した形跡がしっかりと残ってしまっている点が唯一の欠点と申しますか、論点でしょうか。やはりこの世に完璧はほとんどないのですね。
しかしながら特級の一着として御提案させて頂くに充分な一品です。特殊構築に伴い48サイズ以下の御身体であればどのようにもフィットすることと存じますのでどうぞご期待くださいませ。

読み返してみましたが、うまく説明できていませんね。というかうまく説明できません。。。本当に滅茶苦茶な一着なんです。本当に滅茶苦茶面白く格好良い一着なんです。

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