1993SS Dries Van Noten
1993SS Dries Van Noten
1993SS Dries Van Noten
1993SS Dries Van Noten
1993SS Dries Van Noten
1993SS Dries Van Noten
1993SS Dries Van Noten
1993SS Dries Van Noten
1993SS Dries Van Noten
ID : MST00009183
Designer : Designers vintage
Price : Sold


size 48
肩幅:34cm
身幅:54cm
着丈:54cm
material Linen
color Madonna blue
condition A とても良いコンディションです。

ドリス氏の初期作品群の中でも定番的な存在と言えるジレ/ベストなどの袖が無いジャケットシリーズ。仕立てに深く関わる生い立ちゆえか、時代的な好みの傾向か。どちらでもありどちらでもないかもしれませんが、いずれにせよドリス氏本人が好きだったのは間違いないかと存じます。そうでなければあんなにも設計しませんものね。単純に自分が良く着ていたとかなのでは と弊店は勝手に思っています。
そんな Dries Van Noten 初期時代におけるパーソナル・フェチズムアイテムである袖無しジャケット群の中でも特異的な本品。クリエイション目線においても品質目線においても素晴らしくスペシャルで素晴らしくクレイジーです。

ベーシックに留まらずクラシックですらある、それこそドリス氏のフェチズムであろう着丈の短いジレバランス。このムードには往々にしてフロントをしっかりと閉じるといった着方やパンツ類に求められる股上のボリュームなどのコーディネートに制限がかかってしまわざるを得ないことが多々ありますが、ドリス・フェチズムにおいては着丈が短めなジレの世界観の中でも特に短い着丈バランスを採用しているので、着方や着こなしやアイテム制限が逆に取っ払われているように思います。

特出すべきはフロント前面に施されたボタンホール。着用時に明確に使用しない箇所にまで及んでいますので、もはや機能性を失われた無用の長物・エゴデザインかと思いきや、想像を絶する機能性と創造性がこの一着には秘められていたのです。

それはフラワーホールとしての役割。いわゆるテーラードジャケットの首元に近い襟部分に施されたボタンホールは元々は乗馬用ジャケットとして首元まで留めていた名残の装飾なのですが、それを社交界や紳士の間で一輪の花を挿す穴として活用するようになったことからフラワーホールという粋な名称も獲得しました。
その素敵な文化そのものをジレ/ないしスリーヴレスジャケットに組み込み、装飾性=機能性=デザインという難易度の高いロジックにプラスでオリジナリティという素晴らしい要素性を追加したこちらは、メンズランウェイのタイミングではなくショー全体終焉となるエンディングのタイミングで実際に幾本もの花を挿した姿で登場したメモリアルな一着なのです。

各要素性において見事な作品の一つですが、何よりも単純に格好良いところが至上。特にクラシックなムード漂うVゾーン、リネンの表情、そして前述の逆に自由な着こなしとコーディネート調和などシンプルにとても良い一着です。ジレ/ベスト/袖無しジャケットに馴染みがある御方もそうでない御方も、是非に。

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